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理事長挨拶

   
理事長 小松栄一(小松医院 院長)

 最近ある新聞に、最期の看取りを行う特別養護老人ホームが増えているという記事が掲載されました。それは、2006年から介護保険に看取り加算という制度が導入された事がきっかけだと述べています。しかし本当にそれだけの理由でしょうか。もう一つのきっかけは更に遡って、1998年頃から病院が機能ごとに分類され、急性期病院では長期入院が制限されるようになった事だと考えられます。つまり、長期入院が制限され、自宅や施設に帰らざるを得ない状況が生まれた為だということです。この入院日数の制限はその後何度か改正されてきましたが、今回の医療法改正で更に強化され、今後も長期入院を担う病院と急性期病院の機能分化が押し進められる事になると予想されます。

 しかし、この様な事情とは全く関係なく以前から看取りを行なってきた施設は存在します。それは、医療と看護、介護の供給が十分確保された施設においてのみ可能だったものと思われます。看取り=死亡診断は医師にのみ許された行為であり、他の何人もこれを行なう事はできません。そのため医療体制の整った施設でのみ看取りが可能だったのです。

 施設での看取りや在宅での看取りが今特別な事のように取り上げられていますが、自宅で最期を迎える事は40年から50年前の日本では当たり前の事でした。昔は病院に入院する事が特別な事でしたし、山形では三世代同居率が高かった事もあり、自宅で最期を迎える準備をしている所に都会から親戚が来てこう言うのです。「こんな所で十分な治療が受けられるのか。大きい病院に入院させてもらえ」と。この頃から病院で最期を迎えることが多くなっていったと感じています。そして30年以上が経った時、ある病院の若い医師がこの様に言いました。「今時、自宅で亡くなる人なんているんですか?そんな人見た事ないですよ。自宅で亡くなるなんて前近代的な事は信じられません。」と。いつの間にか自宅で最期を迎える事が特別な事になってしまったのです。病院に入院して、点滴をされ、呼吸状態が悪化したら人工呼吸器を付け、心臓が止まったら電気ショックをかけ、強心剤の注射を何本か打たれ、最後は心臓マッサージをされて亡くなることが最高の最期だと考える人が多くなり、それが当たり前の事となったのです。しかし、そこには最も大切な、今亡くなろうとしている人の意志は存在しない事が多かった様に思われます。今やっとその見直しが始まったということでしょうか。

 長生園では、看取りについて以前から積極的に取り組んできました。しかしこれは、長生園の全職員が入所者の皆様と真摯に向き合って介護に取り組んできたから可能になったものと考えています。数は少ないのですが、最期を自宅で迎える為に退所された方もおられます。この時は、訪問介護、訪問看護、訪問診療の態勢を整え、最後に備えましたが、ご本人のみならず、ご家族の覚悟は大変なものだったと推測しております。しかし、このような方は少数派で、ご自宅に帰りたくとも帰れない方は今後さらに多くなると考えられます。そのような方に安心して過ごして頂ける様な施設であるべく、今後も長生園は努力を惜しまない覚悟です。今後も地域の皆様のご協力とご指導をお願い申し上げます。

                    社会福祉法人松寿会 理事長 小松栄一

 

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